一時期流行った海洋深層水の嘘とは?

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海洋深層水の区分

海洋深層水と聞くとミネラルなどがとても多く含まれていると思われますが、比較するとほとんどがわずかに多いだけです。

海洋学的には、下記のように定義されています。

・水深5000mまでが「表層水」

・水深500m~2000mまでが「中層水」

・水深2000m~5000mまでが「深層水」

海洋深層水は本当は表層水?

ところがほとんどの海洋深層水は水深300mの海から汲み上げた海水であり、海洋学的には表層水ではないでしょうか。

しかも深層水のなかには鉛やヒ素といった多すぎると有害になってしまうものまで含まれています。

逆にミネラルが少ない場合もあります。

海洋深層水をアピールする商品で、0~500mの表層水を汲み上げた海水をろ過し、濃縮海水として真水にミネラルと一緒に添加したものが「海洋深層水」として販売されていました。

もうすでに「海洋深層水」ではなくなっています。

しかも、ろ過して使うのであれば水道水でも真水でも変わりありません。

公正取引委員会が仕事しただと・・?!

これをうけて平成13年12月に公正取引委員会が発表した「飲用海洋深層水の表示上の問題点と留意事項について」では、「消費者に対する適正な表示の観点から海洋深層水の使用割合を表示することが望ましい」とあります。

また公正取引委員会は「ミネラル成分を豊富にバランスよく含む」の表示は「消費者に実際のものよりも優良であると誤認される恐れがある」とも指摘しています。

ネーミングで販売を促進するような商売としか思えません。


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