
断食の効能とは?
ここでいう断食とはダイエットが目的ではなく、腸の消化・吸収活動を休ませて、排泄にエネルギーを向けさせることをいいます。
デトックスのひとつの手段としても1~2日の断食が良いというのは知られています。
断食中の腸内では、エサがなくなった悪玉菌の勢いが弱まり、善玉菌が優勢になります。腸内環境が良くなり、排泄作用が活発化して、長く続いていた便秘が解消されることもあるそうです。
デトックスで重要なキレート作用とは?
体に溜まっている有害ミネラルや有害金属をアミノ酸や有機酸に結び付けて体外に排出する働きのことを、「キレート作用」といいます。
キレート作用の「キレート」とは二つの意味があり、一つはギリシャ語の「カニのハサミ」に由来します。
もう一つはキレート(Chelation)がありますが、医学的な意味で医学・代替医療分野における、体内から有害ミネラルや老廃物を取り除くという意味があります。
つまりキレート作用とは、カニのようなハサミが有害物質だけをはさんで排出してくれるという働きのことを言います。
脂肪に蓄積した有害物質(金属)をアミノ酸や有機酸に結合させて排出しやすくしているのです。
キレート作用に関係する食材とは?
キレート作用に関係するアミノ酸の種類で、
・L-システイン
・L-メチオニン・グルタチオン
・クエン酸(柑橘類やお酢)
・硫化アリル(ネギやニラ)
・アリイン(にんにく)
などにキレート作用があります。
デトックスの働きを担うグルタチオン(アミノ酸)の生成を促し、結合して有害物質を排除してくれます。
例として、タマネギやほうれん草に多く含まれている「ケルセチン」という物質は、体内に蓄積した水銀をはがして体の外に出してくれます。
魚を食べる時にタマネギと一緒に食べれば、魚に少なからず含まれているダイオキシンや水銀をキレートしてくれます。
断食によって腸を休ませる
近年発表された論文によると、小腸や大腸の免疫機能が良いと、皮膚の免疫機能も高まり、有害科学物質に対しても抵抗力を持ち、美しい皮膚になるといわれています。
また、免疫機能の異常から起こるアレルギーやアトピーなども改善されるそうです。
「お腹の調子が悪いと肌が荒れやすい」と昔から言われていましたが、皮膚は昔から変わらない腸の状態を表すバロメータだといえます。
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