
人間の皮膚はとても重い!
人間の皮膚は総重量は約9kg(体重60kgの場合)もあり、とても丈夫で重い組織です。
体内に近い方から、皮下組織、真皮、表皮と大まかに三層構造となっています。
詳細は下記のようになっています。
・皮下組織
主に脂肪から成り立っており、身体から熱が逃げることを防ぐ働きがあります。
・真皮
痛み、圧力、暑さ、寒さ、触感といった5つの情報を感じ取る受容体があります。
受容体の分布にはばらつきがあり、指先や唇などは集中してあるため、少しの刺激でも感じられるようになっています。
しかし、背中や太ももには受容体があまり無いため、鈍感になっています。
感覚神経や汗を分泌する汗腺といった器官があり、体温を調整する働きもあります。
・表皮
身体の表面を守り、細菌やウィルスが体内に進入するのを防ぐ働きがあります。
また、非常に新陳代謝が盛んに行われていて、約28日周期で新しい表皮に生まれ変わっています。
皮膚の体温調節機能は優秀!
皮膚は、熱に応じて状態を変えて体温を保持しようとする働きがあります。
寒さを感じたときは、皮膚は熱が逃げるのを防ぐため、表皮にある「毛穴(もうけつ)」を閉じようとします。
毛穴についている立毛筋という筋肉が収縮することにより毛穴が盛り上がり、いわゆる「鳥肌」の状態となり、体毛がぴんと立ちます。
毛穴だけでなく、汗の出口である「汗孔(かんこう)」も塞がれます。
また、皮膚を通る血管を収縮することにより、血管から熱が逃げないようにもしています。
手のひらや足の裏には毛穴がない?!
手のひらや足の裏は、体毛が生えていないため毛穴が無く、寒くても鳥肌は立ちません。
暑いときには、熱を逃がすため皮膚は汗腺を開いて汗を分泌させます。
皮膚の表面の汗孔から流れた出た汗は、蒸発するときに身体の熱を奪って蒸発するため、この効果で体温が下げられるのです。
また、暑いときは寒いときとは逆に皮膚の血管も広がって、血管からも熱を逃がす働きをします。
このような原理で皮膚は自律神経を通して、身体の温度調節をしています。
あわせて読みたい記事
-
笑顔でいるとしわを防ぐことができる?表情筋を鍛えないとどうなるのか
-
紫外線はしわ、たるみの原因になる?紫外線から身を守る食材とは
-
足のしびれを早く止める方法がある?
-
しゃっくりが起こる原因とは?しゃっくりを止める方法
-
骨折も自分で治せる?人体の骨について
-
青色の街灯で犯罪率が下がった?色が及ぼす脳への影響とは
-
あくびにも種類があった?あくびをする理由とは
-
ペットのクローンをビジネスにしている会社がある?クローン技術の問題とは
-
乗り物酔いは加齢とともにしなくなる?乗り物酔いはなぜ起きるのか
-
重力が骨量や筋肉を維持している?宇宙へ行くと骨がもろくなる理由
-
熱は無理に下げないほうが正解?人間の平熱とは
-
ホルモンは腎臓で作られる?腎臓とはどのような臓器か
-
ダイエットをし過ぎると免疫力が落ちる?脂肪が必要な理由とは
-
下腹ぽっこり、年をとると太る理由とは?
-
食べたあとにすぐ寝るのは実は胃に優しい?瀑状胃とは何なのか、胃の構造を理解しよう
-
おならのにおいも心地よくなる?においがもたらす脳への影響とは
-
血液は体重の8%を占めている?血液の4つの成分とは
-
抗体には情報を伝達する能力があった?リンパ球のネットワークとは
-
人間の血管の長さは地球を2周半?身体の血管について
-
適度な断食は健康に良い!断食のすすめ