
膝の関節痛の原因とは?
高齢社会となった日本では、多くの人々が関節炎の痛みで苦しんでいます。
その多くが変形性関節炎です。
この病気は、関節の骨の端にある軟骨というものが擦り切れて劣化し、関節が変形してしまうことに起因します。
この関節の変形によって、曲げたり伸ばしたりすることができにくくなってしまうことが原因です。
軟骨は関節が動く際の衝撃を吸収するクッションの働きも担っており、このクッションが失われるために骨が直接擦りあって痛みが生じます。
変形性関節炎にはグルコサミンが効く!
変形性関節炎の原因は、年齢とともに体内でのグルコサミン合成が低下してくるためと考えられています。
グルコサミンは、軟骨の重要な構造物であるグリコサミノグリカンの生成を刺激するなどの働きがあり、軟骨がすり減ってもこれの再生を促し、劣化をくい止める役割をします。
つまり、関節の修理を行っている「修理屋」であり、なくてはならない成分なのです。
グルコサミンが含まれている食材
このグルコサミンは、動物性のムコ多糖類に含まれている自然の食品成分で、カニやエビ、ロブスターなどの殻の部分のキチンに多く含まれています。
こうした食品のグルコサミン摂取の臨床実験では、グルコサミンが非ステロイド抗炎症薬よりも変形性関節炎の痛みと炎症を抑えるのに効くことが示されました。
また、電子顕微鏡を用いた研究では、患者のざらざらしていた軟骨の表面が、グルコサミンを取ることでつるつるになることが確認されています。
この研究で、壊れた軟骨の再生にも効果を発揮するのではないかと考えられています。
グルコサミンの摂取のポイントは、長期にわたらせることがあげられます。
またグルコサミンは、副作用や不快感、下痢などの消化症状はありますが、アレルギーは報告されていません。
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