
動脈硬化は避けられない?
動脈硬化は動脈の弾力が失われている状態で、そこを血液が無理やり通ろうとするから動脈が破れてしまうというのが原因です。
したがって心臓病や脳卒中を防ぐには、何よりもまず動脈硬化を避けることが大事なのですが、これが簡単なことではありません。
「人は血管とともに老いる」という言葉もあるぐらいで、年を重ねれば動脈硬化は誰にでも起こる可能性があります。
年齢とともに、しだいに肌に張りがなくなっていくように、血管も老化し、弾力が失われていってしまいます。
しかし、それをただ放っておけば、循環器系の病気を招く可能性が高いのです。
血管の弾力は戻らない?
三大死因のうち、心臓病、脳卒中の二つに動脈硬化が関わっているので、血管の老化をどうにかして食い止めたいところです。
ところが医者の多くは、「動脈硬化というものは、どんどん進む一方で血管の弾力は戻らない」と考えています。
なぜなら誰にでも起こる自然な老化現象だからやむをえないと思っているからです。
しかし、正しい栄養を摂取することによってある程度までは人間の老化を食い止めることができます。
もちろん、動脈硬化も例外ではないのです。
動脈の弾力を保つために必要な食材を与えてやれば、もろくなった血管もよみがえるのです。
どうすればもろくなった血管をよみがえらせることができるか?
動脈硬化は血管に弾力を与えれば、ある程度までは食い止められます。
動脈に弾力を与える役目を担っている物質は、エラスチンというたんぱく質です。
その不足が動脈硬化を招く原因になっているのです。
とくに戦前の日本人には、脳卒中の中でも脳出血が多ったといいます。
これはたんぱく質の不足した食生活を送っていたために、動脈がもろくなりやすかったからなのです。
その後、戦後になって食生活が欧米化し、動物性食品を積極的に摂取するようになってからは、以前と比べると日本人の脳出血は減少しているというデータもあります。
一般に、動物性食品は良質のたんぱく源なので、エラスチンなどのたんぱく質作りに効果的なのです。
エラスチンを作るために必要な食材とは?
体内でエラスチンというたんぱく質を作るためにはどのような物質が必要なのかというと、ビタミンB6が欠かせないのです。
ビタミンB6は、いわし、大豆、バナナ、豚肉などに多く含まれています。
この栄養素を含んだ食品を積極的に食べることが、動脈硬化を解消し、また心臓病や脳卒中の予防につながるのです。
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