
酵母とは?
酵母はビール、味噌、しょうゆ、パン、チーズなどの発酵食品を作るのに欠かせないものです。
栄養バランスに優れていることから、古くから医療品としても利用されてきたのです。
日本でも「エビオス」(アサヒビールの薬品)をはじめとして、かなり以前からビール酵母が医薬品としての承認を受けたり、健康食品として登場しています。
酵母は栄養の集合体?
近年では酵母の有効成分を生かしたサプリメントの開発などで、いっそう多様な効果が期待できるようになりました。
酵母には必須アミノ酸を含む良質のたんぱく質が50%も含まれています。
それに加えてでんぷんや脂肪、たんぱく質が燃えてエネルギーになるために欠かせないビタミンB群や、酵素が働くために必要な微量元素のミネラルも豊富に含まれており、まさに栄養の集合体です。
また、酵母の細胞壁はグルテンやグルコマンナンといった消化されにくい成分でできており、体内に摂取されると食物繊維的な働きをします。
酵母には腸内環境を整える作用があることも分かっており、便通を良くして大腸がんの予防も期待できるのです。
グルタチオンがメラニンの発生を抑える?
最近の研究で注目を集めているのが、協和発酵工業が開発したグルタチオンを多く含む酵母です。
グルタチオンは体内で抗酸化、解毒、補酵素、アミノ酸輸送などの生理作用が知られているが、とくに肝臓の解毒作用に重要な役割を果たしており、グルタチオン高含有エキスを摂取することで肝機能の強化につなげています。
また、しみ、そばかすのもとになるメラニンの発生を抑制する作用もあるので美白効果も期待でき、女性の人気も高まっている栄養素なのです。
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