
クローン技術とは?
細胞の核には、DNA(デオキシリボ核酸)という物質でできた、染色体と呼ばれるものが入っています。
人間は一つの核に46個の染色体を持っており、染色体の表面には膨大な量の遺伝情報が記録されています。
生命活動に必要なものから、髪の毛の色のような身体的特徴に至るまで、人体を構成するあらゆる情報が染色体には記録されているのです。
クローン技術では、この染色体の入った細胞の核を取り出して、すでに受精した卵子の核と交換することで、全く同じ遺伝情報を持つ存在を作ろうというものです。
羊を使った実験が成功し、犬などのペットのクローンをビジネスにしている企業も存在しています。
クローンには寿命の問題がある?
技術的には人間のクローンを作ることも可能といわれています。
しかし、クローンには寿命という大きな問題があります。
染色体の末端には「テロメア」という部分があり、細胞分裂を繰り返すごとに磨り減っていきます。
テロメアは50~60回ほどしか細胞分裂が出来ないといわれています。
そのため、成長した動物からクローンを作ると、すでにテロメアが磨り減っているため細胞分裂が出来る回数が減り、寿命が短くなってしまうのです。
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