
アロエとは?
アロエは紀元前から現代に至るまで、薬、食品、美容などのジャンルで重用されてきた貴重な植物です。
園芸品種も加えると500種類もの品種があるといわれています。
日本で一般によく知られているものは、背が高くなり、細い葉に鋭いトゲがある「キダチアロエ」と、 葉が大きく厚い「アロエベラ」の二つで、どちらも含有している成分に大きな違いはありません。
キダチアロエとは?
生のアロエは苦味がありますが、キダチアロエのほうが強く、この苦味はアロインという健胃、緩下、瀉下作用をもたらす成分によります。
キダチアロエの方がこのアロインを多く含んでおり、下剤としても認められています。
ただ、ゼリー質部は少なく、液汁はさらさらとしています。
アロエベラとは?
アロエベラの方は、粘度の高いゼリー質の部分が極めて豊富なことが特徴です。
ヨーグルトなどに入っているアロエはこのベラです。
このアロエのゼリー質や粘液には、ヤケドや傷に有効なアロエチン、抗潰瘍作用があって炎症を鎮めるアロエウルシン、免疫力を高めるアロミチン、血糖値を下げるといわれるアロエボランなど、多種の有効成分が含まれています。
しかし、アロエを過剰に摂取しすぎると腹痛や下痢、ときに骨盤内臓器の充血を引き起こす可能性があるので、妊婦や月経中の女性、腎炎や腸に疾病がある人は避けた方がいいです。