
クランベリーとは?
クランベリーとはヨーロッパ、北アメリカに自生しているツルコケモモ科の果樹で、ミニトマトぐらいの赤い実がなります。
酸味や渋みが強いため、そのまま食べることはできませんが、他の果汁と混ぜ合わせてジュースにしたり、シロップ漬けにしたり、お菓子などの料理に幅広く使用されます。
クランベリーはまたアメリカの先住民が薬に使った歴史があり、現代では膀胱炎や腎孟炎などの尿路感染症の予防や治療目的で、そのジュースやサプリメントが利用されています。
クランベリーが尿路感染症に効く?
尿路感染症という病気は、尿の通り道の尿道、膀胱、腎臓などが大腸菌などの細菌によって炎症を起こす病気で、男性より尿道の短い女性や高齢者に多い傾向があります。
こうした病気にクランベリーが効果を発揮するのは、果実に多く含まれているキナ酸という成分が、体内の代謝によって、炎症を和らげ尿路感染症を防ぎます。
さらにクランベリーの有効成分、プロアントシアニジンには尿路への細菌の付着を防ぐ作用があり、相乗効果で感染をくい止めます。
人口膀胱、人工肛門の治療士の教育機関として有名なアメリカのクリニックでは、手術の前後にクランベリージュースを飲用させているといいます。
ある実験ではクランベリーの摂取で、尿中の馬尿酸が摂取前に比べて6倍も増加したというデータもあります。
クランベリーが乳がんに効く?
最近ではクランベリージュースの摂取で、乳がんの進行を抑制する可能性があるという動物実験の結果が報告されています。
今後は人間にも効果があるか、研究が進むと思われます。
一つだけ気をつけたいのが、スーパーなどで販売されているクランベリージュースは甘味料を多く使用しているのでカロリーには注意が必要です。
あわせて読みたい記事
-
関節炎、痛風、慢性胃炎、アルコール中毒、十二指腸潰瘍などの治療に効果がある?キャッツクローとは
-
青汁の主要原料のケールは活性酸素を抑える?ケールの豊富な栄養とは
-
腸が弱い人は低温殺菌牛乳が向いている?牛乳の減菌処理の違いについて
-
ビールがしみ、そばかすに効く?酵母の栄養とは
-
大麦若葉が炎症やストレス性潰瘍に効く?大麦若葉の豊富な栄養素について
-
クロレラがさまざまな重い病気に効く?クロレラの豊富な栄養と解毒作用とは
-
高麗ニンジンよりもアメリカニンジン?高麗ニンジンの薬効とは
-
カキが欧米では「海のミルク」と呼ばれている?その理由とは
-
ポリフェノールは白内障や花粉症にも効果がある?ポリフェノールのすすめ
-
オリゴ糖で動脈硬化や胆石症を予防する?至れり尽くせりなオリゴ糖の効果とは
-
キトサンで高血圧や肥満、さらにがんを予防できる?キトサンのさまざまな効果とは
-
カモミールが抜け毛に効く?カモミールの幅広い効能とは
-
腰痛には酢が効く?酢を飲むと体が柔らかくなるというのは本当なのか
-
トマトが赤くなると医者が青くなる?トマトのリコピンとは
-
疲れがとれないときには黒酢が効く?黒酢の効能とは