
高麗ニンジンとは?
高麗ニンジンは、朝鮮人参、薬用人参、御種人参の名前でも呼ばれる漢方の雄です。
ウコギ科の多年草に属する植物の根を乾燥させた生薬で、疲労回復、強壮、強心、鎮静など万能に近い効果を持つとされ、滋養強壮役の代名詞にもなっています。
高麗ニンジンの歴史
東洋における人参の利用はなんと紀元前から行われていたといわれています。
なぜなら、2000年前に著された中国漢方医学の原典にもその記載があるからです。
日本には739年に伝わり御種ニンジンの名で長く栽培されてきましたが、今ではほとんどが韓国や中国からの輸入品で占められている状態です。
高麗ニンジンの薬効とは?
長い歴史の中で認められてきた数々の薬効は、サポニンの一種であるジンノセノサイドやビタミン、ミネラルが統合的に作用するためと考えられています。
科学的な研究によれば、鎮静と興奮の相反する薬理作用を併せ持っていることが明らかになっており、これが肉体と神経の両方の疲労回復や機能強化にうまく働いて体力向上や免疫力の強化、つまりは滋養強壮に結びつくと考えられているのです。
ニンジンにはじつにさまざまな生理活性機能が認められていますが、がんや生活臭活病の予防につながる抗ストレス、抗腫瘍、抗血小板凝集、免疫強化、善玉コレステロール増加、血糖降下などの作用もあり、強壮薬の粋を超えた現代においても注目すべき生薬といえます。
高麗ニンジンと同じウコギ科のアメリカニンジンは集中力を高め、頭をすっきりさせる作用が高麗ニンジンよりもあるといわれており、その効用も認められてきているので慢性的に集中できない方は試してみてください。
あわせて読みたい記事
-
ビールがしみ、そばかすに効く?酵母の栄養とは
-
キトサンで高血圧や肥満、さらにがんを予防できる?キトサンのさまざまな効果とは
-
疲れがとれないときには黒酢が効く?黒酢の効能とは
-
青汁の主要原料のケールは活性酸素を抑える?ケールの豊富な栄養とは
-
関節炎、痛風、慢性胃炎、アルコール中毒、十二指腸潰瘍などの治療に効果がある?キャッツクローとは
-
大麦若葉が炎症やストレス性潰瘍に効く?大麦若葉の豊富な栄養素について
-
クロレラがさまざまな重い病気に効く?クロレラの豊富な栄養と解毒作用とは
-
カキが欧米では「海のミルク」と呼ばれている?その理由とは
-
トマトが赤くなると医者が青くなる?トマトのリコピンとは
-
カモミールが抜け毛に効く?カモミールの幅広い効能とは
-
ポリフェノールは白内障や花粉症にも効果がある?ポリフェノールのすすめ
-
腸が弱い人は低温殺菌牛乳が向いている?牛乳の減菌処理の違いについて
-
オリゴ糖で動脈硬化や胆石症を予防する?至れり尽くせりなオリゴ糖の効果とは
-
腰痛には酢が効く?酢を飲むと体が柔らかくなるというのは本当なのか
-
クランベリーは尿路感染症に効く?クランベリーの効能とは